逆カルチャーショック

アメリカでの勉強が終わり、日本に帰国した際、逆のカルチャーショックを経験するかもしれないことを覚えておいてください。カルチャーショックが、異文化体験から何かを学ぶプロセスであるのに対して、帰国後に経験する逆カルチャーショックは、そこから何を学んだか、自分の中の価値観がどのように変化したか を理解するプロセスであるともいえます。

逆カルチャーショックにもカルチャーショックと似たような症状が見られます。 孤独感、疲労感、アメリカに戻りたい衝動、日本に対する怒りや絶望感といった精神的なものに加えて、身体的な症状まで伴うこともあります。逆カルチャーショッ クは全く予期せぬことであるがゆえに、人によっては、この逆カルチャーショックのほうが、渡米したときに経験するカルチャーショックよりも大きい場合があります。特に、アメリカにうまく適応できた人ほど、帰国したときの逆カルチャーショ ックからの立ち直りが、より困難であるともいわれます。渡米したときには多かれ 少なかれカルチャーショックがあることが予想されますので、心構えがあります し、大学側も留学生のためのサポートサービスやアドバイザーなどを設けて対応 してくれます。しかし、日本に帰国したときは、本人だけでなく家族や友達さえ も、すぐに元の生活に戻れるかどうかなどという疑問さえ抱かないため、逆カルチャーショックが起きたとき戸惑い、早く順応しなければならないというプレッシ ャーをより強く感じさせられます。

以下に、逆カルチャーショックを克服するための対処方法をいくつかあげます。

A.日本のどのような価値観、習慣、行動様式が受け入れがたいか、留学経験を通して自分の中で何が変わったか、その変化が家族や友達、職場の人との関係にどう影響してくるかなどを明確にする。

B.留学体験者からどのように逆カルチャーショックを克服したか話を聞いた り、経験者同士で共感できる場をつくる。

C.アメリカにいる友人と連絡を取り合ったり、音楽・本・雑誌・映画など、アメリカ文化に触れる機会を多く持つ。

D.帰国後のショックに備えて、留学中に大学の留学生アドバイザーと逆カルチ ャーショックについて話したり、帰国後の適応のためのセミナーなどに参加しておく。